かぶれ(接触皮膚炎)にはアレルギー性と刺激性があります

皮膚に付いた化学物質から体を守るための免疫が過剰に反応し、体に障害をもたらすことです。
かゆみを感じ、その後に赤み・腫れ・ブツブツ等の症状が出ます。
一度アレルギーになると一生、その物質に触れるたびに症状が出ます。

見分け方 「ムズムズ」などの頭皮、肌のかゆみ

皮膚が敏感な方や皮膚に傷があって皮膚のバリア機能が弱っている方が、皮膚に付いた化学物質によって、赤み・痛み等の症状を起こす皮膚炎のことです。
その物質に触れても、皮膚の状態によって症状が出たり出なかったりします。

見分け方 「ヒリヒリ」、「チクチク」、「ジンジン」、「しみる」等の頭皮、肌の痛み

手荒れとかぶれ

理美容師の皮膚トラブルとしてよく見られものには、手荒れがあります。
ヘアカラーでアレルギーになることと、手荒れは密接に関係しています。
理美容師自身がアレルギーをおこさないために以下のことを参考にし、実施してください。
そのことが、理美容師だけでなく、お客さまにも「キレイなヘアカラーを楽しみ続けていただくこと!」につながります。
シャンプーによる脱脂、へアカラーやパーマの刺激が大きな要因。
手荒れの発症はアレルギーを引き起こしやすい状態と認識してください。
手荒れにより皮膚のバリア機能が低下し、ヘアカラーやパーマの成分等にアレルギーを引き起こす可能性が高くなります。
手袋の使用を徹底することが重要です。
シャンプーはもちろん、全ての作業に手袋着用が必須!
使い回しせず、「使い捨て」使用が望ましいです。
また、ハンドクリームをこまめに使用することも有効です。
手指にいきわたるまで、しっかりと塗りましょう。
染料が透過しにくい点から『ニトリル』が望ましいです。
また、ニトリルでも加硫促進剤不使用のものがよく、手首までしっかり隠れる長さのものをご使用ください。
サロンごとに手袋をしっかりと選定し、使用していくとよいでしょう。
ヘアカラーでかぶれる理美容師は、100%手荒れをしているといっても過言ではありません。
まず、理美容師自身の手荒れを予防することが重要で、それには手袋の着用が不可欠です。
手荒れが2週間以上続くような場合には、皮膚科医を受診して、しっかりと治すことが大切です。

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