ヘアカラーリング製品の特徴を理解しましょう

ヘアカラーリング製品の分類

自分の好みや目的に合うものを見つけるために、ヘアカラーリング製品の種類とその特徴を理解しておきましょう。

髪を染める製品にはいろいろな種類があり、それぞれの製品に応じた使い方や注意があります。ご使用の前には、説明をよく読んで正しくお使いください。

 

ヘアカラーリング製品の「医薬部外品」と「化粧品」の違い

「医薬部外品」と「化粧品」では、主に使い方や色持ちなどが異なります。

 

ヘアカラー(医薬部外品)の見分け方

店頭には、ヘアカラー(医薬部外品)と染毛料(化粧品)が陳列されています。ヘアカラー(医薬部外品)には、「医薬部外品」や「有効成分」の文字が記載されていますので、その表示が見分けるポイントとなります。「医薬部外品」や「有効成分」の表示は、主に製品の側面で確認することができます。

 

ヘアカラーリング製品の分類の詳細

永久染毛剤【A】

医薬部外品に該当し、ヘアカラーリング製品の中では、毛髪を染めたり(染毛効果)毛髪を明るくしたり(脱色効果)することにすぐれている製品です。染毛する前に毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行って下さい。

 

A-1 酸化染毛剤(ヘアカラー)

通称
ヘアカラー / ヘアダイ / 白髪染め / おしゃれ染め / おしゃれ白髪染め / ファッションカラー

製品のタイプ
クリームタイプ / 乳液タイプ / 液状タイプ / エアゾールタイプ / 泡タイプ / 粉末タイプ

特徴

  • 黒髪を明るく染めるおしゃれ染めから白髪をしっかりカバーする白髪染めまであり、2~3か月間色持ちします。
  • 「パラフェニレンジアミン」、「メタアミノフェノール」、「パラアミノフェノール」、「トルエン-2,5-ジアミン」などの酸化染料を含む1剤と過酸化水素を含む2剤からなり、ヘアカラー時に混合して使用します。
  • 「酸化染料」が体質や体調などの変化によりアレルギー反応をおこす場合がありますので、毎回パッチテストを行う必要があります。

 

A-2 非酸化染毛剤

通称
オハグロ式白髪染め

製品の形態
クリームタイプ

特徴

  • 色調は黒~黒褐色で、白髪染めとして使用し、約1か月間色持ちします。
  • ヘアカラーでかぶれやすい人でも使用できる場合があります。

 

脱色剤・脱染剤【D】

医薬部外品に該当し、ヘアカラーリング製品の中では、毛髪を明るくしたり(脱色効果)、毛髪に残っている染料を分解したり(脱染効果)することにすぐれている製品です。

 

D-1 脱色剤

通称
ヘアブリーチ / ヘアライトナー

製品の形態
液状タイプ / クリームタイプ / フォームタイプ / スプレータイプ / パウダー混合タイプ

特徴

  • 毛髪を明るくします。
  • 過硫酸塩が配合されている製品は、髪をかなり明るくする効果があります。
    ※過硫酸塩:過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム

 

D-2 脱染剤

通称
ヘアブリーチ

製品の形態
パウダー混合タイプ / クリームタイプ

特徴

  • 毛髪に残ったヘアカラーによる髪色をとる時に使用します。ただし、黒く(濃く)染められた色やヘアマニキュアの色をとることは困難です。

 

半永久染毛料【B】

化粧品に該当し、1回の使用で色素が毛髪の内部まで浸透することで染毛、または、数回連続使用していくうちに、色素が毛髪の表層部に徐々に浸透することで染毛する製品です。

 

半永久染毛料(1回の使用で染まるタイプ)

通称
ヘアマニキュア

製品の形態
エアゾールタイプ / ジェルタイプ

特徴

  • 色持ちは約2~4週間です。
  • 繰り返し染めても毛髪の傷みはあまりありません。
  • 皮膚につくとすぐに取れにくいことがあります。

 

半永久染毛料(連続使用して徐々に染まるタイプ)

通称
カラートリートメント / カラーリンス

製品の形態(剤型)
クリームタイプ

特徴

  • 繰り返し使用することで徐々に染まります。
  • 繰り返し染めても毛髪の傷みはあまりありません。

 

一時染毛料【C】

化粧品に該当し、毛髪の表面に着色剤を付着させて、毛髪を一時的に着色する製品です。

 

一時染毛料(シャンプーで洗い流せるタイプ)

通称
ヘアマスカラ / ヘアカラースプレー / ヘアマーカー / ヘアファンデーション

製品の形態
マスカラタイプ / エアゾールタイプ / パウダータイプ / マーカータイプ

特徴

  • 塗るだけなので、手軽に使用できます。
  • 一度のシャンプーで洗い流せます。